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国民医療サービスが後押しする英国の医療分野へのAI活用

  • 08 November 2018
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英国では日本と同様、ヘルスケア分野における重要課題の一つが高齢化です。英国では、新薬開発や新しい治療法の発見、MRIやCTスキャナー画像からの診断、さらには患者とのチャットボットによる健康状態のモニタリングなどに人工知能(AI)が活用されています。今後、高齢化という課題の解決に向けてもAIは注目されています。健康であり続けるためのリスク因子の管理や、がんなどの病気の発見、膨大なデータをもとにした診断、予知分析のような判断、医療データのデジタル化など、様々な場面でAIのメリットが生かせるからです。

 

データの宝庫である国民医療サービスが後押し、医療分野へのAI活用

 

医師と患者英国の特長は国民医療サービス(National Health Service、以下NHS)が、たくさんのデータを病院や医療機関に提供し、AIで学習させていることです。「NHSはAI開発を後押ししています。機械学習やディープラーニングは学習データをベースにして、モデルやアルゴリズムを創り出すので、大量のデータが必要なのです。今のAI開発において必要なのは大量のデータへのアクセスです」とケンブリッジ・コンサルタンツ社のイノベーション&戦略部門のJiahui Lee氏は語ります。

 

NHSは1948年に創設されましたが、「NHSが創設80年になったら、医療はどう変わっているだろうか。おそらく医師に診断されるのではなく、コンピュータに診断される時代になっているだろう」と英国の前保健相(現 外相)のジェレミー・ハント大臣は2017年に語りました。

 

データ利用に関する規制フレームワークづくりにも取り組むNHS

 

インタビューに答えるケンブリッジ・コンサルタンツ社のJiahui Lee氏

ケンブリッジ・コンサルタンツ社の
Jiahui Lee氏

「NHSは、個人のプライバシーに配慮しながら、新しいアルゴリズムの開発を支援しています。NHSは、患者データをAI企業や開発者が利用できるよう、新しい規制のフレームワークを作り出そうとしています」とLee氏は述べます。

 

 

 

 

 

 

英国においてNHSは、NHSイングランドをはじめ、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドにもあります。NHSイングランドの責任者であるSimon Stevens氏は、「NHS イングランドは今後1年でAI投資を増やし、新しい地域における患者データの利用構想を始めます」と2017年に語りました。

 

AI研究で実績のあるGoogle傘下のDeepMind社は、2016年にDeepMind Healthを設立、NHSと共同でAIが医療サービスをどう改善できるか研究しています。最近は、病院とパートナーシップを結び、AIがCTやMRI、マンモグラフィなどを臨床医と同様に読めるかどうかを調査しています。そのほか、BenevolentAI社は創薬開発にAIを利用しています。また、Babylon Health社やYour.MD社のようにチャットボットで医療情報サービスを提供する企業もあります。

 

英国は医療分野でも日本とコラボレーションの機会があるとみています。

 

国際技術ジャーナリスト 津田 建二

 


 

駐日英国大使館は人工知能(AI)に焦点を当てたキャンペーンを実施中。キャンペーンの一環として、このたび英国のテクノロジー・コンサルティング企業であるケンブリッジ・コンサルタンツ社に、英国のAIの強みと日英協業の可能性に関する調査を委託しました。世界のAI研究を牽引する英国。その成功の裏には2つの要素があると、ケンブリッジ・コンサルタンツ社は言います。調査レポートの全文(日本語版)は下記のフォームにご登録いただくと無料でダウンロードできますので、AIにご興味のある方はぜひご覧ください!

 


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