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CEATEC 2018で見た英国の最新技術:Blue Prism社

  • 27 November 2018
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CEATEC 2018の英国パビリオンに参加したBlue Prism社

 

2018年10月16日(火)から19日(金)の間、幕張メッセで開催されたCEATEC 2018には、人工知能(AI)を活用した最先端技術を持つ英国企業も参加しました。パート1では、英国パビリオンに参加したDarktrace社をご紹介。今回は、パート2として、RPA分野での先駆者でもあるBlue Prism社とのインタビューをお届けします。

 
 
 
 

ソフトウエアロボットの導入により毎月の残業時間が9000時間も減らせる!?

 

最近メディアでも多く取りあげられている「RPA」。RPAとは、Robotic Process Automationの略称で、人間の仕事をソフトウエアロボットに代行させ、業務を自動化する方法です。RPAを導入することにより、反復的な作業や、ルールに則するような単純作業を人間よりも素早く、正確に、しかも無駄なく処理できます。驚くことに、単純作業を人からソフトウエアロボットに置き換えることで、毎月の残業時間を9000時間も減らすことに成功した企業もあるそうです。そんな最近話題の「RPA」という言葉を2012年に生み出したのが英国のBlue Prism社だったことをご存知でしたか?

 

Blue Prism社は、2001年に英国で設立され、2016年にロンドン市場に上場しました。2017年には日本支社を設立、同年の秋から日本で販売開始、そして2018年にはAIとの統合を進めるなど、急成長を遂げています。日本では、働き方改革が叫ばれ、残業時間を減らすための切り札としてRPAは注目されています。単純作業から人間を解放し、判断や意思決定、顧客とのやり取りなど、人間の強みを発揮できる業務に集中できるように人々を支援するのがRPAです。

 

ドラッグ&ドロップで簡単に作業プロセスが組み立てられるツール

 

Blue Prism社のRPA製品の特長は、AIとの連携に強いことです。同社のツールではプログラムのコードを書く必要がなく、ドラッグ&ドロップで他のシステムなどと簡単に連携ができるそうです。2018年11月には「Blue Prism Digital Exchange」というAPIやコネクタをダウンロードできるポータルサイトをリリースしました。下記イメージが示すように、顧客はサイトからシステム連携やプロセス自動化に必要となるスキルを検索してダウンロードし、ドラッグ&ドロップでフローチャートにつなぎ合わせることができます。「Microsoft Cognitive Services」や「Google Cloud Platform」、「IBM Watson」などのスキルがダウンロード可能です。

 

ドラッグ&ドロップで作業できる簡単ツール 出典:Blue Prism社

ドラッグ&ドロップで作業できる簡単ツール
出典:Blue Prism社

 

ここで導入事例を一つご紹介します。製薬会社のPfizer社の調達部門では、輸入品に関する書類が多く、すべての書類を読み込んで、不一致のチェックを行う作業を今まで人手で行っていました。ここにOCRソリューションとBlue PrismのRPAを連携して導入しました。まず、書類の項目を文字認識(Optical Character Recognition—OCR)で読み込み、データ化します。次に、Blue Prismのルールベースシステムを使うことによって不一致のチェックを行い、問題箇所があれば担当者に通知することが可能になります。年間22万時間にも相当したこの作業を自動化することによって、業務効率を上げることができたそうです。また、顧客との会話データをBlue Prismによって自動的に収集して、GoogleのAI(テキスト分析)を利用して分析し、潜在的なコンプライアンスリスクを検出することにも成功しているそうです。

 

Blue Prism社のRPAビジネスは、日本のコンサルティングパートナーとコラボレーションの関係にあります。この点も同社の大きな特徴と、Blue Prism社のソリューションコンサルティング部長である志村裕司氏は話します。「Blue Prism社は2001年から2005年まではエンドユーザー企業に対して自動化のコンサルティングやソフトウェア開発によってビジネスを展開してきましたが、2005年以降はパッケージ化してライセンス収入モデルにビジネスを切り替えています。現在Blue Prism社は、SIerだけでなくアクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティング、アビームコンサルティングなどのコンサルティング会社を主なパートナーとしており、このようなコンサルティング会社を利用しているエンドユーザーに対して、デジタルトランスフォーメーションの一環としてRPAの提案と実装を行っています」と語りました。

 

国際技術ジャーナリスト 津田 建二

 


 

駐日英国大使館は人工知能(AI)に焦点を当てたキャンペーンを実施中。キャンペーンの一環として、このたび英国のテクノロジー・コンサルティング企業であるケンブリッジ・コンサルタンツ社に、英国のAIの強みと日英協業の可能性に関する調査を委託しました。世界のAI研究を牽引する英国。その成功の裏には2つの要素があると、ケンブリッジ・コンサルタンツ社は言います。調査レポートの全文(日本語版)は下記のフォームにご登録いただくと無料でダウンロードできますので、AIにご興味のある方はぜひご覧ください!