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国際企業が参加する欧州バイオインフォマティクス研究所のプログラム

  • 01 November 2018
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2018年7月25日(水)に英国大使館で行われた「創薬におけるビッグデータとAI」セミナーでは、欧州分子生物学研究所の一部門である欧州バイオインフォマティクス研究所(以下、European Molecular Biology Laboratory European Bioinformatics Institute — EMBL–EBI)のドミニク・クラーク氏がインダストリー・プログラムについて講演されました。

 

製薬企業世界トップ20社の多くが参加

 

講演をする欧州バイオインフォマティクス研究所のドミニク・クラーク氏

欧州バイオインフォマティクス研究所の
ドミニク・クラーク氏

EMBL–EBIは、1994年に英国・ヒンクストンで発足し、そのミッションは最先端の技術を産業界に普及していくことにあります。アステラス製薬、武田薬品、アステックスなど、国際企業も数多く参加するインダストリー・プログラムの会員数は近年大きく伸びています。会員企業は、四半期ごとの会議や様々なワークショップに参加でき、科学者との面談機会や専門ウェブへのアクセスも可能です。

 

 

 

ワークショップのテーマは、会員企業からの提案をもとに設定され、業界で関心のある内容となっています。2017年にはアステラス製薬、アステックス、ロシュ・ダイアグノスティックス、武田薬品、ブリストル・マイヤーズ スクイブなどがテーマを提案しました。ワークショップは主に英国のEMBL–EBIで開催されますが、一部は米国で行われることもあるとのこと。インフォマティクス・オンコロジーのワークショップはアストラゼネカが、バイオマーカーは武田薬品がそれぞれ提案し、米国で行われました。

 

人工知能(AI)もワークショップのテーマに

 

2018年に開催されたワークショップは7月時点ですでに7件、キャンサー・システム・バイオロジーや機械学習を使った創薬もテーマとして取り上げられました。機械学習はノバルティス製薬からの提案で、画像遺伝学、医療における画像 – 患者の層別化、疾病の進行の予測、薬剤の効能性、遺伝学への適用などについて発表が行われました。機械学習に関するワークショップについてクラーク氏は「2年前に初めてこのテーマを取り上げました。当初は用途が限定された内容でしたが、現在は非常にその数が増えています」と話しました。

 

2019年に検討されているワークショップ(※)について「企業から提案されているテーマとしては、プロテオミックス、プロテオジェノミックス、高齢化と疾患にとってのエピジェネティックス、薬剤の開発における薬理遺伝学、腫瘍免疫原性、プレシジョン・メディシン、創薬に活用するAIとビックデータ、ターゲットの特定、作用機序、臨床への適用、ゲノミックスなどです。様々な用途で製薬業界では機械学習が使われているので、みなさまにもご関心を持っていただけるトピックかと思います」とクラーク氏は続けました。
※今後予定されているワークショップについてはこちらこちらをご覧ください

 

学術論文や業界標準策定につながるプログラム

 

ワークショップで発表された内容は、時には学術論文につながることもあると述べるクラーク氏。「別のワークショップのアイディアが生まれること、例えば、ある特定の技術または領域にフォーカスしたワークショップの要望が出ることで、その実施に結びつくこともあります。小規模なプロジェクトが立ち上がることや、ワークショップを実施することで、時には標準・基準の必要性を認識させられることもあります。EMBL–EBI、そして国際的な協業を行っている組織、産業界など、業界全体が標準・基準策定に関わることになります」。

 

インダストリー・プログラムは最終的に助成金の提供にもつながることがあるそうです。一例は腫瘍学の研究分野で使われているPDXインテグレータ。PDXモデルの情報を見つけるのが困難なため、それを容易に行えるツールとして、その開発に助成金が提供されました。

 

最後は「EMBL–EBIが注力するのは、エンドユーザである企業、会員企業のみなさまが効率的に我々の資源や企業間ネットワークを活用していただくことです。そして、業界要件を我々のプロセスに取り込むことです。日本の多くの方々にEMBL–EBIについて関心を持っていただければと思います」とまとめました。

 

EMBL–EBIでは、製薬企業世界トップ20社の多くがメンバーであるインダストリー・プログラムや、産学連携による創薬ターゲット探索を目指すオープン・ターゲッツ・プログラムなど、日本の学術界・産業界のみなさまにとって有益な最先端の研究リソース提供の場を設けております。EMBL–EBIが有するツールやデータについての詳細は、こちらをご覧ください。

 

駐日英国大使館 科学技術部

 


 

駐日英国大使館・総領事館 科学技術部(SIN Japan):
SIN Japanは、世界28カ国に展開する英国政府のScience and Innovation Network(SIN:科学イノベーションネットワーク)の日本オフィスです。科学やイノベーションの重要テーマに係わる最良の政策ソリューションの導入、新規の日英共同研究開発や、企業または資金援助機関からの助成金獲得、貿易・投資機会の創出など、多方面から日英連携をサポートしています。

英国の研究者との連携、イノベーション・パートナーシップにご関心をお持ちの方、またSIN Japanの活動に関するご質問やご提案などがございましたら、こちらまでご連絡ください。

 


 

英国大使館は、英国のテクノロジー・コンサルティング企業のケンブリッジ・コンサルタンツ社に、英国のAIの強みに関する調査レポートを今年はじめに委託しました。日本語版の調査レポート全文が下記フォームより無料ダウンロードいただけます。英国のAIエコシステムの発展と成功の裏にある2つの要素、そして分野ごとの特徴と強みについての最新情報をぜひご覧ください!

 

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