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国際的なイノベーションを目的とした都市の役割

  • 28 July 2015
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国際的なイノベーションを目的とした都市の役割

 

2015年7月1日(水)、英国総領事館主催による、国際的なイノベーションを目的とした都市の役割を議論するワークショップが開催されました。ロンドン副市長のサー・エドワード・リスターによる基調講演を中心に、関西圏(大阪・京都・神戸)を代表するイノベーションの専門家を交えたディスカッションが行われました。

 

サー・エドワードは基調講演で、国際的なイノベーションをリードする拠点を目指すために、ロンドンが描いているビジョンについて説明しました。また、国レベル、都市レベルで競争が生じている中でも、イノベーションを推進するために連携することの重要性についても語りました。

 

続いてロンドン&パートナーズ 国際ビジネス部門長のデービッド・スレーター氏が、政府による支援や制度整備について事例を交えながら解説しました。

 

「低い法人税率、イノベーションのための研究・開発・知的財産に対する税制優遇や経済的支援といった英国の制度的背景が、イノベーター成長の後押しをしています。また、世界の大学トップ100の内、6校がロンドンにあること、トップ企業とクリエイティブ業界のバランスなど、様々な要素がロンドンをイノベーターにとって魅力的な街にしています。さらには、世界的なテクノロジー企業に加え、起業を支援するインキュベーターや、企業の成長を促進するアクセラレーターの数が非常に多いことも特徴です。ベンチャーキャピタルやスタートアップに対する投資額も急上昇中で、2015年第一四半期だけで約6億8200万米ドルにのぼります。」

 

※スレーター氏のプレゼンテーション資料(英語)はこちら(PDF<1.8MB>/PowerPoint<52.6MB>)からダウンロードできます。

 

サー・エドワードとスレーター氏の講演後は、イノベーション分野で活躍中の下記スピーカーを交えたパネルディスカッションが行われました。

 

  • 平石 郁生氏(株式会社サンブリッジ グローバルベンチャーズ 代表取締役社長)
  • 吉川 正晃氏(大阪イノベーションハブ/大阪市 経済戦略局 理事)
  • 髙橋 真知氏(株式会社ATR Creative 代表取締役社長/大阪ODIノード)
  • 小髙 裕之氏(神戸大学連携創造本部 副本部長)

 

このディスカッションでは、イノベーション推進において、都市が果たす役割を考える上で重要な視点がいくつも提示されました。「伝統」を重んじる都市のイメージが強いロンドンですが、実は今では、イノベーションに向けた先進的な取り組みを数多く行っていることを知って、驚かれた参加者も多かったようです。2008年の世界金融危機によって引き起こされた高度技能職人材の解雇が、結果として新しい職種・就業機会を多く生んだことと、ベンチャーキャピタル資本の増加、そして2012年のロンドンオリンピックや政府からの支援などが近年のロンドンにおけるイノベーション推進力となったことが、活発に議論されました。

 

日本の都市もロンドンが経験したのと同じ障壁、そして機会に直面していると言えるのではないでしょうか。イノベーションに関わる都市・企業・人々が「縦割り」のままでは、イノベーションはなかなか進みません。地域、また国際レベルでの連携や、協働を促進するようなインセンティブが必要とされています。ロンドンがそうであったように、関西圏各都市はそれぞれのアイデンティティーを明確にし、「強み」を活かす形でイノベーションに取り組んでいくことが大切です。そして、海外都市との連携を持つことにより、日本だけではなく、世界におけるイノベーションシーンの中心となっていくこともできるでしょう。

 

政府や自治体は、インフラ整備やブランディング、ディレクションといった介入を通じて、新興企業や地域のイノベーションを促進することができます。また、グランフロント大阪「ナレッジキャピタル」やロンドンのLevel39のようなビジネス空間も、イノベーターにクリエイティブかつコストパフォーマンスが良い環境を提供しています。そして、ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、日本の都市が持つ「物語」を世界に向けて発信できる絶好の機会となるはずです。それらの成功を達成するために、今から国際的な連携や経験を積み重ねておくことが必要です。

 

参加者からは、「国際的な連携を成功させるために重要なことは何か?」という質問があがりました。連携構築に対する経済的なインセンティブは必須と言えます。また、スタートアップが海外の連携先をみつける上では、オンラインコミュニティの存在が重要です。大企業は、都市間の「橋渡し」の役目を担うことができます。そして、英国総領事館やロンドン&パートナーズといった組織は、国際連携に関する理解を深め、実現させるための玄関口として役割を果たすことができるでしょう。

 

日英の科学イノベーション分野での研究連携をお考えの方は、英国総領事館・科学技術イノベーション部が作成したファンディングガイド(英語)をご覧ください。

 

英国総領事館 科学技術イノベーション部
副部長 パトリック・バニスター

お問い合わせはこちらから。

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