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AIといえば英国!大使館主催イベント開催レポート パート1

  • 04 October 2018
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英国のAIに関する調査レポートをダウンロード

 

英国大使館は人工知能(AI)に焦点を当てたキャンペーンを実施しています。世界のAI研究を牽引する英国。その成功の裏には2つの要素があると、テクノロジー・コンサルティング企業のケンブリッジ・コンサルタンツ社は言います。英国大使館が同社に委託した調査レポートの全文(日本語版)を読んで英国のAIの強みを探ってみませんか?レポートは無料ダウンロードいただけますので、AIにご興味のある方はぜひご覧ください!

 


 

AIキャンペーンの一環として2018年9月3日(月)、英国大使館では「人工知能セミナー:ディープラーニングとロボット」と題したイベントが開催されました。英国は国策として強力にAIの研究開発と社会実装を進め、英国は産官学レベルで様々な形で日本と連携しています。当日は、英国のAI研究を牽引する複数の大学の研究者、コンサルティング企業が来日し、日本企業からの1名を加えた7名が最新技術研究、AIを使った社会実証事例などについて講演しました。今回の記事はパート1として、2名の講演内容をレポートします。

 

NASAとも協業、エジンバラを拠点とするロボティックス分野の開拓者

 

講演するセス・ビジャヤクマール氏

講演するセス・ビジャヤクマール氏
(王立協会特別研究員、
アラン・チューリング・インスティテュート副所長、
エジンバラ大学ロボティクス・センター所長)

ロボット工学を専門とするビジャヤクマール氏は、ホンダのASIMO、KUKAの軽量アームロボット、i-LIMB義手といった「自由度の大きい義人ロボット」にリアルタイムのマシンラーニング技術を取り込んできたパイオニアです。現在は、エジンバラ大学情報学科ロボット専攻の教授およびロボティックス・センター所長、アラン・チューリング・インスティテュート副所長、王立工学協会およびマイクロソフト研究所の上席フェロー、南カリフォルニア大学の非常勤講師など、多数の職責を担っています。博士号は東京工業大学で取得するなど、親日家として知られ、理化学研究所やATR脳情報通信総合研究所の客員研究員も務めています。

 

 

 

ビジャヤクマール氏が手がけているプロジェクトも、多岐にわたります。例えば、NASAのジョンソン宇宙センターとの共同で「ヴァルキリー」ヒューマノイド・ロボットプロジェクトに参画し、無人ロボットによる火星探査の事前配備計画などを進めています。こうしたプロジェクトに共通する課題は「人が介在できない、または、危険が伴う場所で自らセンシングして自律的に行動するための技術開発」だそうで、次のように紹介しました。

 

「ロボティクスは社会におけるあらゆるユビキタスになりえると考え、並行して4つのプロジェクトを進めています。自律的かつシームレスに動くための技術開発、人間の代わりに危険な箇所の点検や修理を行う支援技術の開発、宇宙ステーションや火星で人間の代わりに活動するヒューマノイド・ロボットの開発、義手や義足などをユーザーと協調して動かすための医療分野の技術開発です」。

 

さらにそれぞれについて、「フラフラとあちこちに動くコップをつかむアームロボット」、「凹凸や障害物のある複雑な地面を歩くロボット」などの実例を写真や動画で紹介。「クラスタリングなどをリアルタイムで行う強化学習、トポロジーを利用した学習、ノイズや曖昧性を排除するためのアルゴリズムがあれば、もはやプログラミングは不要で、ロボットが自分で学習して独自の判断で動くようになります。そのようなロボットは、自動運転、高齢者介護、原子力施設など人が常に介在できない様々な用途で広く活躍するはずです」と続けました。

 

終盤は、ロボティックス・センターでの学生や若手研究者の教育、アラン・チューリング・インスティテュートが進める企業との基礎技術開発についても触れ、「AI研究というとロンドンがメッカと思われるかもしれませんが、私が拠点とするエジンバラでも、英国におけるトップレベルの研究が行われ、多くのスピンアウト企業を輩出しています」と述べ、最後は、「企業との連携を目的とした、インキュベーションセンターが、今年8月にオープンし、日本企業の参加を期待しています」と結びました。

 

公共データの利用環境と人材が魅力、英国との共同プロジェクトを開始

 

講演する武谷由紀氏

講演する武谷由紀氏
(一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金)

武谷氏は、一般財団法人 トヨタモビリティ基金の代表者として、唯一、日本側から登壇しました。同基金は2014年に設立されたもので、政府、地域行政、大学などが取り組む、より良いモビリティ社会構築に向けた取り組みをグローバルに支援しています。武谷氏はシンクタンクや金融機関などで経験を積み、現在は、トヨタモビリティ基金プログラム企画グループに在籍。オープンイノベーションの案件や新規事業開発支援を担当しています。

 

 

 

 

「私たちトヨタモビリティ基金は、自由な移動の実現を目指し、社会でのより良いモビリティのありかたを考えています。調和あるモビリティ、すなわち、社会における最適なモビリティマネジメントを検討する事業と、パーソナルモビリティ、すなわち、自分の思い通りに自分の体を動かしたり、出発地からモビリティの接続点への移動が困難な方々のモビリティを支援する事業が含まれます」と武谷氏。

 

設立以来、豊かなモビリティ社会の実現とモビリティ格差の解消に貢献することを目的に、タイやベトナム、インド、ブラジルでの交通手段の多様化や、日本の中山間地域における移動の不自由を解消するプロジェクトへの助成のほか、障害者向けの補装具開発を支援するアイディアコンテストの実施など、世界のモビリティ分野における課題に取り組んでいるとのことです。また、この5月には英国のアラン・チューリング・インスティテュートと、AIを利用した都市交通流マネジメントシステムの開発を始めたといいます。武谷氏は「英国のロンドン交通省の協力を得て、道路利用、交通信号などのリアルタイムデータ収集を行い、交通の最適化の具体的手段などを提供していきたいと考えています」と述べ、また、このプロジェクトを実施に至った理由について「英国はオープンデータポリシーに基づき、交通データなどの公共データにアクセスしやすいこと、アラン・チューリング研究所が英国内トップレベルのAI研究者を擁していることで、このプロジェクトに最適な人材が得られる」とまとめました。

 

サイエンスライター 西村尚子

 


 

「人工知能セミナー:ディープラーニングとロボット」当日は、英国のAIに関する調査を行ったケンブリッジ・コンサルタンツ社のJiahui Lu氏が講演されました。講演内容はこちらからご覧いただけます。
※講演のプレゼンテーション資料はこちらからダウンロード可能です

 

 

また、英国大使館がケンブリッジ・コンサルタンツ社に委託した調査レポートは下記フォームより無料ダウンロードいただけます。英国のAIエコシステムの発展と成功の裏にある2つの要素について、そして分野ごとの特徴と強みのあるセクターについての最新情報をご覧ください!

 


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