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英国の工学への本気度を示す、クイーンエリザベス工学賞

  • 23 February 2017
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第3回クイーンエリザベス工学賞を受賞した、マイケル・トンプセット氏、エリック・フォッサム氏と寺西信一氏がスマートフォンで一緒に記念撮影

2017年2月1日(水)、第3回クイーンエリザベス工学賞(Queen Elizabeth Prize for Engineering、QEPrize)の受賞者が英国・ロンドンで発表され、静岡大学と兵庫県立大学で特任教授を務める寺西信一氏をはじめ、米国のエリック・フォッサム氏、ジョージ・スミス氏、および英国のマイケル・トンプセット氏が共同受賞しました。デジタルイメージセンサーの開発に対する貢献が評価され、日本人の受賞は今回が初めてです。

※受賞者の詳細(英語):http://qeprize.org/winner-2017/

 

クイーンエリザベス工学賞は、英国が工学分野のノーベル賞を目指して創設したもので、2013年より隔年で個人またはグループを顕彰しています。推薦を世界中から受け付ける形で候補を募り、賞金は100万ポンド(約1億4,000万円)、バッキンガム宮殿にてエリザベス女王が授与します。審査員は各国の専門家からなり、日本からは三菱総合研究所理事長の小宮山宏氏が加わっています。

 

今回の受賞理由となったデジタルイメージセンサーは、光情報をデジタルデータに変換し、人間の視覚をはるかに超える解像度と感度でカラーイメージを実現しました。スマートフォンで美しい写真が撮れたり、微細な細胞構造や遥か彼方の惑星のカラー画像をくっきりと目にすることができたりするのも、この技術があるからこそです。応用範囲としては他にも医療、運輸、ゲームやその他のエンターテインメントなど幅広い分野に及びます。人々の視覚世界を一変させ、写真や映像という、言語には関係なく、一瞬で世界中の人々が共有できるコミュニケーションの手法として果たした役割も受賞につながりました。

 

左から、受賞者のマイケル・トンプセット氏、寺西信一氏、エリック・フォッサム氏と、審査委員長のクリストファー・スノーデン教授

審査委員長のクリストファー・スノーデン教授は、「写真はコミュニケーションの普遍的な形式であり、世界中の人と言語に関係なく、一瞬で共有できる。このイノベーションは、まさにクイーンエリザベス工学賞の趣旨を体現しており、受賞に値する。世界中の人々、特に若い世代は画像の重要性を知っている。インスピレーションをもたらし、誰もが理解でき、世界規模での社会的インパクトにつながっている」と語っています。

 

 

このようにクイーンエリザベス工学賞は、「人類に目覚しいインパクトを与えた工学分野の画期的イノベーション」を対象にしており、第1回の受賞者はインターネットの開発や普及に貢献し、コミュニケーションに革命をもたらした技術者ら5名、第2回は薬を効率的に体内の部位に運ぶ「ドラッグ・デリバリー・システム」を開発し、20億人以上を救ったとされる米国の研究者がその栄誉に輝きました。

 

クイーンエリザベス工学賞は、偉大なエンジニアを称えるとともに、工学の重要性を改めて世界に再認識させ、若い世代にエンジニアを将来の職業として選択してもらえるよう、その楽しさや奥深さを広く伝えることも目的としています。その一環として、"QEPrize Global Engineering Ambassadors Network"という世界各国の若手エンジニアのネットワークを作り、彼らを通して、工学のおもしろさを伝える活動も行っています。これには日本からも企業の若手エンジニアが参加しています。賞を通して、英国の工学に対する意気込みを世界に知らしめ、次の世代への投資も兼ねた宣伝活動でもあるのです。

 

日本人としてクイーンエリザベス工学賞を初めて受賞した、静岡大学と兵庫県立大学で特任教授を務める寺西信一氏

今回、寺西氏が日本人として初受賞を果たしたことで、日本でもこの賞の認知度が高まることが期待されています。駐日英国大使館では今後、賞を主催する英国王立工学アカデミーとともにプロモーション活動を行っていく予定です。ご興味のある方は科学技術部までお問い合わせください。

 

 

 

 

駐日英国大使館 科学技術部
プロジェクト・オフィサー 大矢 聖子

 


 

駐日英国大使館・総領事館 科学技術部(SIN Japan):
SIN Japanは、世界28カ国に展開する英国政府のScience and Innovation Network(SIN:科学イノベーションネットワーク)の日本オフィスです。科学やイノベーションの重要テーマに係わる最良の政策ソリューションの導入、新規の日英共同研究開発や、企業または資金援助機関からの助成金獲得、貿易・投資機会の創出など、多方面から日英連携をサポートしています。

英国の研究者との連携、イノベーション・パートナーシップにご関心をお持ちの方、またSIN Japanの活動に関するご質問やご提案などがございましたら、こちらまでご連絡ください。

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