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360events社が実現した「英国ウィメンズファッションVR展覧会」

  • 15 March 2018
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伝統的でありながら時代を切り取る斬新さを合わせもつ、英国ファッション。BurberryやDAKSといった誰もが知るトップメゾンから、キャサリン妃に愛される若いブランド、さらにはファストファッションに至るまで、多様なブランドが幅広い世代を虜にしています。

 

英国ブランドによる一夜限りのコレクション

 

2018年2月1日(木)、現在の英国を代表する19のブランドが英国大使公邸に会し、一夜限りのコレクションを開催しました。招待されたのはファッション業界やプレス関係者ですが、後日、一般の方々にもヴァーチャル・リアリティで体験いただけるよう、英国のテクノロジー企業360events社による360度動画の撮影も行われました。当日の撮影を担当した360events社のGawain Forster氏とIan Watkins氏に、同社の事業戦略や日々の撮影、英国のテクノロジーやクリエイティブ産業の現状などについて伺いました。

 

仮想空間に現実感を作り出す、ヴァーチャル・リアリティ(VR)

 

日本語では仮想現実などと訳される「ヴァーチャル・リアリティ(VR)」。わかりやすく言うと、ユーザーの視覚、聴覚、触覚などを刺激することで、現実にはない環境を作り出し、本当に体験している感覚を作り出す機能の総称です。

 

仮想現実(VR)ゲームやアトラクションなどのエンターテインメントや、フライトシミュレーション、ドライブシミュレーションなどで導入され、発展してきたVRですが、用途が大きく広がりつつあります。例えば、人工アームを動かして遠隔地のロボットを操作することで、外科手術をする、災害現場の状況確認や救援活動を行う、といったことが現実のものになりつつあります。計算科学、コンピューター・グラフィックス、機械工学、人間工学、画像科学など、多様な領域や技術の融合が鍵となりますが、上下左右360度を自在に見渡せるカメラ技術(360度カメラ)もまた、重要な技術要素の一つです。

 

360events社は、まさにそのような360度カメラの技術開発や動画撮影を手がける会社です。

 

GoPro社が公認トレーナーとして認めた、360events社

 

360events社のGawain Forster氏(左)とIan Watkins氏(右)

360events社の
Gawain Forster氏(左)と
Ian Watkins氏(右)

360events社は2015年に設立された若い会社。様々な種類の360度動画を制作し、撮影技術の開発、プロジェクトの支援、撮影トレーニングなども手がけています。その活動はノルウェー、キューバ、オーストラリアなどにも及びます。また、Watkins氏は、小型軽量で高性能なアクションカメラを提供するGoPro社が買収した、フランス企業Kolor社(360度のVR映像を制作するためのツールを開発)によるトレーニングを受けており、英国唯一の公認トレーナーでもあります。

 

 

 

 

360度動画は、ひと続き、かつ全方向に同時撮影した動画を、特殊なソフトウェアを使ってつなぎ合わせたもので、任意のタイミングと視点で再生できるのが特徴です。視聴するには、スマートフォンやタブレットなどで手を使って画像をシフトする、デバイス自体を動かす、マウスやトラックパッドでモニターを操作する、といった方法があります。VRゴーグルを装着することで、よりリアルな没入感を体験することも可能です。

 

「360events社を立ち上げて以来、様々な種類の動画撮影を受注してきました。例えば、外科医をサポートするための手術動画を撮影するプロジェクト、ツアー会社向けに山岳列車の旅の360度動画を作成するプロジェクトなどに関わってきました。山岳列車の360度動画は私たちが手がけた最長動画で、列車前面へのカメラ取り付けや移動する視点をシームレスに複数つないでいく作業など、実に多くの苦労がありました」。Watkins氏は、そう話します。

 

「360度動画技術に着目し、PR活動や商品作りに生かそうと考える業界は数多くあります。たとえば、自動車業界は乗り心地を体感してもらうために使えると考えています。また、音楽業界はライブを体験したり、行けなかった人にも会場にいるかのような臨場感を味わってもらえるとして、360度動画を取り入れようとしています」とWatkins氏。

 

これまで360events社では、グラミー賞を2度獲得しているスナーキー・パピーや、世界的に知られたレゲエ歌手リー・スクラッチ・ペリー氏などのアーティスト動画を手がけてきています。
※過去に360events社が手がけた動画はこちらのショーリールでご覧いただけます

 

360events社のVRを体験する公使参事官 貿易・対英投資ダイレクターのクリス・ヘファー

360events社のVRを体験する公使参事官 貿易・対英投資ダイレクターのクリス・ヘファー

現在は、世界各国の文化、建築、風景などを紹介する、3次元の180度VR動画を制作中だという360events社。Watkins氏は「人間の左右の目とほぼ同じ距離に離した2つのレンズを使って、180度の視座をカバーする撮影法を用いています。左右の画像をわずかにずらして重ね合わせると奥行き感が生まれ、動画が3次元の立体映像に見えるのです。すでに英国インドハワイオーストラリアでの撮影を終え、日本でも撮影する予定になっています」と話します。

 

 

 

科学技術と融合して発展する英国のクリエイティブ産業

 

18世紀半ばに産業革命を巻き起こした英国は、工業においても伝統と斬新さを兼ね備えています。「私が住むマンチェスターは綿織物工業が盛んでしたが、1990年ごろまでに工場はスタジオやワークショップに置き換わりました。すると、音楽産業に魅せられた学生やクリエイティブ志向の人達が集まってくるようになり、今では多くの人々が、大企業や慣習に束縛されることなく独自の技術やアイディアをかたちにしています。こうした状況がイノベーション文化、実験文化の土台を作り、英国全体のクリエイティブ産業を盛り上げているのです」とForster氏。

 

特徴的なのは、スタートアップ時には小規模でありながら、革新的なニッチ製品を手がけることで大規模な家内産業へと成長する点だといいます。Forster氏は「全国に国際通商省などによるクリエイティブ・ハブがたくさんあり、人材を掘り起こすのに非常に役立っています」と話し、次のように続けました。「実は、ファッション業界は伝統的に、布地やパターン作成のためにテクノロジーを活用してきたのです。例えば今回のショーに参加したマッキントッシュは、1824年に創業者が布地にゴムをラミネートする方法を開発したことで始まっています」。

 

現在は、消費カロリーや脈拍などのデータ収集が可能なウェアラブルなフィットネスウェア、ソーラー発電素材を織り込んだアウターウェア、圧電発電機能を組み込んだシューズ、重い物を持ち上げられるようになるパワースーツなど、「センサーを付けた衣類開発」がトレンドになっているとのこと。Forster氏は「こうしたテクノロジーが日常生活のあらゆる面に組み込まれ、境界線が曖昧になっている点こそが、今の英国の状況の興味深い点です」と力説しました。

 

魅力的な日本というビジネスパートナー

 

360events社は、2017年に日本で開催されたTechnology is GREATのイベントにも参加しており、日本でもビジネスを展開したいと考えています。

 

20180313_uk_womens_fashion_vr_experience_by_360events_Blog 5「私たちが日本に来たきっかけは武道で、私たちの出会いも武道を通してでした。2人とも日本の文化に深い敬意を抱いており、日本でも事業展開したいと考えるようになりました。仕事の合間には、武道のトレーニングを受けたり、温泉に行ったり、友人を訪ねたりできますし、撮影したい素敵な場所がたくさんありますから」とForster氏。英国と日本には、多くのイノベーションを生んでキーテクノロジーを開発してきた、ルーツや伝統の重要性を認識している、古いものと新しいものを効果的に組み合わせるのに長けている、といった共通点があり、互いに理解しあえるとも感じているそうです。

 

インタビューの最後はForster氏が、「Technology is GREATイベントで私たちの仕事を紹介するチャンスをもてたこと、それがFashion is GREATイベントにつながったことをとても感謝しています。新市場への参入は容易ではありませんが、今回のような支援で、私たちのような企業が日本でもビジネスを展開できるようになると嬉しいと思います」とまとめました。

 

サイエンスライター 西村 尚子

 


 

英国ウィメンズファッション:VR展覧会
– Fashion is GREAT – What is Britishness? ファッションにおけるブリティッシュネス –

大使公邸で開催された一夜限りの英国ウィメンズファッション展覧会をVR動画で体験いただけるイベントが渋谷ヒカリエ8Fにて、2018年3月20日(火)と21日(祝)に開催決定。ファッションにおけるブリティッシュネスとは何か、その答えがきっと見つかります。会場では簡易型VRゴーグルを配布いたしますので、ご自宅でも英国ウィメンズファッションの世界をお楽しみいただけます。詳しい情報はこちらのイベントページをご覧ください。

 


 

駐日英国大使館・総領事館 国際通商部(DIT Japan):
DIT Japanは、英国政府のDepartment for International Trade(DIT:国際通商省)の日本オフィスです。DIT Japanは英国製品・サービスをお探しの日本企業へ情報提供を行っています。また、日本企業の英国進出および英国での既存事業の拡大の際に必要なサポートを提供しています。これらのサービスは秘密厳守・無償にて行っております。

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